BEGINNER COURSE
英語が苦手な方のためのビギナーコース
どれから読めばいいか迷ったら、ここから。やさしいお話を5つ、順番に読んでいくコースです。テストはありません。
読み方のコツ
- 全部わからなくて大丈夫。だいたいの意味がわかれば十分です。
- わからない単語はタップすると意味が出ます。
- 先に日本語のあらすじを読むと、ぐっと読みやすくなります。
5つのお話
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STEP 1 ✓ 読了 次に読む
ピーターラビットのおはなし
The Tale of Peter Rabbit
「マグレガーさんの畑にだけは行ってはいけませんよ」――お母さんの言いつけを聞かず、いたずら好きのピーターは畑にもぐりこむ。上着をなくし、靴をなくし、必死で逃げ回る小さなウサギの大冒険。世界で4500万部以上読まれてきた、絵本の古典中の古典。
コツ知っているお話なので、場面を思い浮かべながら気楽に読みましょう。全部わからなくても大丈夫です。
あらすじを読む(日本語)
この物語は、もともと一通の手紙でした。1893年、ビアトリクス・ポターが病気で寝ていた5歳の男の子ノエルを励ますため、絵入りの手紙でウサギのお話を書き送ったのが始まりです。出版社に断られ続けた彼女は自費で刷り、正式に出版されると大ヒット。ピーターのぬいぐるみのデザインを自ら登録したことから、「キャラクターグッズの元祖」とも呼ばれます。子ども向けと侮ってはいけません。ポターは implored や exert のような大人びた単語を、あえて子どもに向けて使いました。短い文と語りかけるような英語は、原書で読む最初の一冊にもぴったりです。
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ベンジャミンバニーのおはなし
The Tale of Benjamin Bunny
マグレガーさんの畑のかかしが着ているのは、ピーターがなくした上着と靴。夫妻が馬車で出かけた日、いとこのベンジャミンはピーターを連れて、それを取り戻しに畑へ降りていく。おみやげのタマネギまで包んで帰ろうとした二匹の前に、思いがけない相手が現れて――。『ピーターラビットのおはなし』の続編。
コツわからない単語はタップすると意味が出ます。気になった単語だけタップして、どんどん進みましょう。
あらすじを読む(日本語)
『ピーターラビットのおはなし』の2年後、1904年に出版された続編です。ベンジャミンの名前は、ポターが飼っていたウサギ、ベンジャミン・バウンサーにちなんでいます。畑の背景は、1903年の夏に一家が滞在した湖水地方ケズィックの屋敷 Fawe Park の庭を写生したものです。読みどころは、物音ばかり気にしておびえるピーターと、わが家のようにくつろぐベンジャミンの対比。そして「かごの下は真っ暗なので、絵には描けません」と読者に語りかける、作者のとぼけた口ぶりです。単語はやさしいものの、poorly(具合が悪い)や of no consequence(たいしたことではない)のように、100年以上前のイギリス英語らしい言い回しが出てきます。前作を読んだ方なら、あの上着と靴の行方を確かめるつもりで読み進められます。
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カエルの王さま
The Frog-Prince
泉に金の毬を落として泣くお姫さまの前に、一匹のカエルが現れる。「拾ってあげるから、私を友だちにしてくれますか」――軽い気持ちで交わした約束が、やがてお城の食卓までついてくる。グリム童話集の第1話を飾る「カエルの王さま」の原典。
コツ1語ずつ止まらず、だいたいの意味がわかれば次へ進みましょう。thee・thou は you の昔の言い方です。
あらすじを読む(日本語)
『グリム童話集』の冒頭、第1話に置かれたのがこの物語です。ディズニー映画などで知られる「キスで魔法が解ける」場面は、実は原典にはありません。では、カエルはどうやって王子に戻るのか――それは読んでのお楽しみ。LITIMで読めるのは、1823年のエドガー・テイラーによる最初の英訳版です。挿絵画家クルックシャンクと組んだこの本はイギリスで大評判となり、ヴィクトリア朝の童話ブームの火付け役となりました。テイラー訳は、ドイツ語の原典とも異なる独自の展開をたどります。thee や thou といった古風な英語の響きも、昔話の世界に浸る楽しみの一つ。結末の忠臣ハインリッヒのエピソードまで、じっくり味わってください。
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STEP 4 ✓ 読了 次に読む
マッチ売りの少女
The Little Match Girl
大晦日の夜、雪の降る街角。一日じゅう一本もマッチを売れなかった少女は、凍える手でそっと一本を擦る。小さな炎の中に浮かび上がったのは、あたたかなストーブ、ごちそう、そして――。アンデルセンが描いた、短くて、忘れられない物語。
コツ読む前に、日本語のあらすじを読んでおきましょう。話の流れがわかっていると、英語がぐっと読みやすくなります。
あらすじを読む(日本語)
『人魚姫』『みにくいアヒルの子』で知られるデンマークの作家アンデルセン。この作品は、出版社から一枚の版画を渡され、「これに合うお話を」と頼まれて書いたものと伝えられています。貧しい靴職人の家に生まれ、母親が子ども時代に物乞いをさせられていたというアンデルセン自身の記憶も、少女の姿に重なっていると言われます。華やかな年越しの街と、誰にも気づかれずに凍える少女。その対比を通して、アンデルセンは「見て見ぬふり」をする社会を静かに告発しました。19世紀の英訳らしい古風な言い回しも残る、数分で読めて何年も心に残る一編です。
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わがままな大男
The Selfish Giant
学校帰りの子どもたちが毎日遊びに来る、花と桃の木の美しい庭。七年ぶりに帰ってきた大男は、高い塀をめぐらせて子どもたちを追い出してしまう。すると国じゅうに春が来ても、その庭だけは雪と北風に閉ざされたまま――。『幸福な王子』と同じ童話集に収められた、ワイルドのもう一つの名作。
コツ少し長めのお話です。途中で休んでも、次に開くと続きから読めます。hath は has、thee は you の昔の言い方です。
あらすじを読む(日本語)
『幸福な王子』と同じ1888年の童話集に収められた一編です。ワイルドはこの物語を幼い息子たちに語って聞かせ、語りながら涙ぐむこともあったと、次男ヴィヴィアンがのちに回想しています。わけを尋ねられた父は「本当に美しいものは、いつも私を泣かせるのだ」と答えたそうです。読みどころは、雪や霜、北風、あられが人のようにふるまう擬人法。短い文のくり返しが多く、童話らしいリズムのまま読み進められます。結末の場面には hath や thee といった古い英語が現れ、物語の空気が一変します。機知と皮肉で知られたワイルドが、飾らない言葉で書いた物語です。
5作品を読み終えたら
コース修了おめでとうございます
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オデュッセイア 第1話
The Odyssey - Part 1: The Giant's Cave
十年に及んだトロイア戦争を、木馬の計略で終わらせた英雄オデュッセウス。あとは妻と息子の待つ故郷イタケーへ帰るだけ――のはずだった。長い航海の途中で立ち寄った土地で、彼と部下たちは一つ目の巨人の洞窟に閉じ込められてしまう。ホメロスの叙事詩をやさしい英語で語り直す、全5話の第1話。
コツ有名な長い物語を、やさしい英語で書き直した続きものです。毎週新しい話が公開されます。
あらすじを読む(日本語)
『オデュッセイア』は、紀元前8世紀ごろの古代ギリシャの詩人ホメロスの作と伝えられる叙事詩です。トロイア戦争の英雄オデュッセウスが、十年をかけて故郷へ帰り着くまでを描き、「長い冒険の旅」を意味する英語 odyssey の語源にもなりました。LITIM では、この長大な物語をやさしい英語で語り直し、全5話のダイジェストとしてお届けします(原文の翻訳ではありません)。第1話は、物語の中でも特に有名な、一つ目の巨人キュクロープスの場面です。読みどころは、オデュッセウスが巨人に名乗る名前「Nobody」。この一語が、あとの場面で思いがけない働きをします。一文が短く、過去形を中心にしたやさしい英語なので、英語の物語を一編読み通す最初の一歩にも向いています。